ゆずはいつから食べられる?
ゆずは離乳食後期の生後9〜11ヶ月ごろから、ごく少量の風味づけとして使える食材です。ビタミンC・食物繊維・カリウム・クエン酸が豊富で栄養価の高い柑橘類のひとつです。ただしゆずは酸味と香りが非常に強く、果肉をそのまま食べさせる食材というより、果汁や皮を少量加えて香りを添える「風味づけ」として使うのが基本です。酸味が刺激になって嫌がることも多いため、他の食材に慣れてきた後期以降に、加熱や希釈で酸味をやわらげてから使いましょう。初めて与えるときは少量から始めて様子を見ましょう。
月齢別の形状・硬さ
9〜11ヶ月(離乳食後期):果汁を薄めてごく少量の風味づけに
この時期は果汁のみを使います。ゆずを絞って種を完全に取り除き、果汁を2〜3倍の湯冷ましやだしで薄めてから、加熱調理した野菜ペーストやとろみ煮に数滴混ぜる程度にします。皮はまだ繊維が固く香りも強すぎるため使いません。酸味を嫌がる場合は無理に続けず、時期をあけて再挑戦しましょう。
目安量:薄めた果汁を1回あたり小さじ1/4程度まで(原液のままでは与えない)
12〜18ヶ月(離乳食完了期):皮をすりおろして香りづけに
完了期になると、皮をすりおろしてごく少量の香りづけに使えます。皮は表面の黄色い部分だけをおろし金でおろし、苦みの強い内側の白いワタは避けてください。刻んだ皮は繊維が残って飲み込みにくいため、必ずすりおろすか極細に刻んでから加熱料理に混ぜ込みます。果汁も薄めれば和え物などに使えます。
目安量:すりおろした皮は1回あたりごく少量(耳かき1杯程度)、薄めた果汁は小さじ1/2程度まで
1歳6ヶ月〜(幼児食):和え物・汁物のアクセントに
幼児食に進むと、汁物や和え物の香りづけとして少し幅広く使えます。それでも大人と同じ量では酸味と香りが強すぎるため、大人の1/3以下を目安にしてください。果肉は薄皮と種を取り除き、細かくほぐしてから少量ずつ与えます。薄皮は口に残りやすいので、丁寧に外しましょう。
目安量:すりおろした皮は小さじ1/4未満、果汁は小さじ1程度まで(様子を見ながら調整)
調理のポイント
種は必ず完全に取り除きましょう。ゆずは1個に20個前後の種が入っており、果汁を絞ると混入しやすい食材です。種は誤嚥・窒息の原因になるため、絞った果汁は茶こしでこしてから使うと安心です。
皮を使う前によく洗いましょう。皮は農薬やワックスが付着している場合があるため、流水でこすり洗いしてから使います。気になる場合は皮ごと使う料理では国産の無農薬・無ワックス表示のものを選ぶとより安心です。
酸味は加熱と希釈でやわらげましょう。ゆずの酸味は加熱するとまろやかになります。果汁は生のまま使わず、煮物や汁物に加えてひと煮立ちさせるか、だしや湯冷ましで薄めてから使うと赤ちゃんが受け入れやすくなります。
使い切れない分は小分け冷凍で保存しましょう。ゆずは一度に使う量がごくわずかなので、果汁は製氷皿で凍らせてから密閉袋へ、皮はすりおろしてラップで小分けにして冷凍します。冷凍でも香りは徐々に飛ぶため、2〜3週間を目安に使い切りましょう。
ゆずを使ったレシピ例
ゆず風味のかぼちゃペースト(後期・9ヶ月〜)
やわらかく茹でて潰したかぼちゃに、湯冷ましで3倍に薄めたゆず果汁を数滴だけ混ぜます。かぼちゃの甘みがゆずの酸味をやわらげてくれるため、初めてゆずを試すときに向いた組み合わせです。混ぜたあとに軽く温め直すと、さらに酸味が穏やかになります。
ゆず香る大根と鶏ひき肉のとろみ煮(完了期・12ヶ月〜)
1cm角に切った大根をだしでやわらかく煮て、鶏ひき肉を加えて火を通し、水溶き片栗粉でとろみをつけます。仕上げにすりおろしたゆずの皮をごく少量ふりかけて完成です。とろみがあるので飲み込みやすく、ゆずの香りで薄味でも満足感が出ます。
ゆず白菜のさっぱり和え(幼児食・1歳6ヶ月〜)
白菜をやわらかく茹でて水気を絞り、食べやすい長さに刻みます。薄めたゆず果汁小さじ1/2とすりおろした皮ごく少量、だし少々で和えれば完成です。塩やしょうゆはごく少量にとどめ、ゆずの香りで味を補うようにすると減塩にもつながります。
よくある質問
Q. ゆずでアレルギーは出ますか?
ゆずは食品表示基準の特定原材料28品目には含まれていませんが、同じ柑橘類のオレンジは表示推奨品目に指定されており、柑橘類でアレルギー症状が出る子もいます。初めて与えるときは、平日の午前中に医療機関を受診できる時間帯を選び、ごく少量から始めて様子を見てください。じんましん・嘔吐・下痢・咳込みなどの症状が出た場合は、すぐに使用を中止して医師に相談しましょう。なお、口の周りだけが赤くなる場合は酸による接触皮膚炎のこともあり、食物アレルギーとは異なります。口周りにワセリンを塗って保護する、口につかないよう与えるなどで改善することもありますが、繰り返す場合や他の部位にも症状が出る場合はかかりつけ医に相談してください。
Q. ゆず茶やゆず胡椒は赤ちゃんに使えますか?
どちらもおすすめできません。ゆず茶ははちみつや砂糖に漬け込んだものが一般的で、1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えると乳児ボツリヌス症の危険があります。1歳を過ぎても糖分が多いため離乳食には向きません。ゆず胡椒は唐辛子を含み刺激が強すぎるため、乳幼児には使わないでください。ゆずを使いたい場合は、生のゆずの果汁や皮を少量使うようにしましょう。
Q. 皮の白いワタや薄皮も食べさせて大丈夫ですか?
白いワタは苦みが強く、赤ちゃんが嫌がりやすい部分です。栄養面のメリットより食べにくさが上回るため、離乳食では表面の黄色い部分だけを使いましょう。果肉の薄皮も口の中に残って飲み込みにくいので、完了期以降に果肉を使う場合も必ず取り除いてください。
Q. ゆずはどのくらい日持ちしますか?
丸ごとの場合はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で1〜2週間程度が目安です。切ったものは傷みやすいので当日中に使い切るか、果汁と皮に分けて冷凍保存しましょう。離乳食に使う分はごく少量なので、購入後すぐに小分け冷凍しておくと無駄なく使えます。














