ほっけはいつから食べられる?
ほっけは離乳食中期の生後7〜8ヶ月頃から食べられる食材です。ビタミンD・ビタミンB12・カルシウム・DHAが豊富で栄養価の高い魚のひとつです。ほっけは白身魚に分類されますが、たらやひらめなどの淡白な白身魚に比べると脂質がやや多いため、まずはそれらの白身魚に慣れてから与えるようにしましょう。また、スーパーで多く見かける「ほっけの開き」や干物は塩分が非常に多く離乳食には使えません。必ず塩を加えていない生のほっけ(生鮮の切り身)を選んでください。小骨が多い魚なので、骨と皮を丁寧に取り除くことも大切です。初めて与えるときは平日の午前中に少量から始めて様子を見ましょう。
月齢別の形状・硬さ
7〜8ヶ月(中期・モグモグ期):ゆでてこまかくほぐし、とろみをつける
生のほっけの切り身を、沸騰したお湯で中まで火が通るまで3〜4分ゆでます。粗熱が取れたら皮と骨を完全に取り除き、身をこまかくほぐしてください。この時期はまだ水分が少ないとうまく飲み込めないため、水溶き片栗粉や野菜のゆで汁でとろみをつけると食べやすくなります。脂質がやや多い魚なので、最初は小さじ1程度から始め、便の状態や機嫌に変化がないか確認しながら量を増やしていきましょう。
目安量:1食あたり10〜15g程度(他のたんぱく質源と合わせて1食1種類が目安)
9〜11ヶ月(後期・カミカミ期):粗くほぐして舌でつぶせる硬さに
同じようにゆでて皮と骨を取り除いたあと、フォークで粗くほぐすか、包丁で5mm程度に刻みます。歯ぐきでつぶせる程度の硬さが目安です。ほぐしただけではパサつきやすいので、あんかけにしたり、やわらかく煮た野菜と混ぜたりすると口の中でまとまりやすくなります。手づかみ食べが始まっている場合は、ほぐした身をおかゆや野菜と混ぜて小判形にまとめる方法もおすすめです。
目安量:1食あたり15g程度(様子を見ながら調整してください)
12〜18ヶ月(完了期・パクパク期):一口大にほぐして食べやすく
1cm程度の一口大にほぐして与えられるようになります。焼いて与える場合も、味付けはせずに素材の味のままか、ごく少量の醤油をきかせる程度に留めましょう。この時期になっても小骨の見落としは窒息や口の中を傷つける原因になるため、必ず大人が指で確認してから盛り付けてください。丸飲みしないよう、座って落ち着いて食べられる環境を整えることも大切です。
目安量:1食あたり15〜20g程度(食欲に応じて様子を見ながら)
調理のポイント
必ず「生ほっけ」を選びましょう。ほっけは開きや干物として売られていることが多く、これらは塩分が非常に多いため離乳食には使えません。鮮魚コーナーで塩を加えていない生の切り身を選んでください。塩さばのように塩抜きをして使う方法もありますが、干物は乾燥によって塩分が凝縮しているため、赤ちゃんに与えるには適していません。
皮と小骨は指で触って確認しながら取り除きましょう。ほっけは小骨が多い魚です。ゆでたあとに身を少しずつほぐしながら、指の腹で触って細かい骨が残っていないかを確認してください。ゆでてからのほうが骨が見つけやすく、身も外しやすくなります。
鮮度のよいものを選び、購入後はすぐ冷蔵しましょう。魚は鮮度が落ちるとヒスタミンが生成され、じんましんなどのアレルギーに似た症状(ヒスタミン食中毒)を起こすことがあります。ヒスタミンは加熱しても分解されないため、買ってきたら常温に置かずすぐ冷蔵庫または冷凍庫に入れ、当日〜翌日中に使い切りましょう。
下処理してから小分け冷凍すると便利です。ゆでて皮と骨を取り除き、月齢に合わせた形状にしてから、製氷皿やラップで1食分ずつ小分けにして冷凍します。冷凍したものは1週間程度を目安に使い切り、解凍後は必ず中心まで再加熱してから与えてください。一度解凍したものを再冷凍するのは避けましょう。
ほっけを使ったレシピ例
ほっけと大根のとろとろ煮(中期・7ヶ月〜)
やわらかくゆでた大根をすりつぶし、ゆでてこまかくほぐしたほっけ10gと合わせます。だし汁を加えてひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でとろみをつければできあがりです。大根の水分でほっけのパサつきがやわらぎ、飲み込みやすくなります。
ほっけと野菜のあんかけうどん(後期・9ヶ月〜)
やわらかくゆでて短く刻んだうどんに、粗くほぐしたほっけ15gと、みじん切りにしてゆでたにんじん・ほうれん草を合わせます。だし汁で軽く煮て水溶き片栗粉でとろみをつけると、具材がまとまって食べやすくなります。うどんの塩分が気になる場合は、ゆでたあと湯を切って使いましょう。
ほっけと じゃがいもの手づかみおやき(完了期・12ヶ月〜)
ゆでてつぶしたじゃがいも1個分に、ほぐしたほっけ15〜20gと片栗粉小さじ1を混ぜ、小判形に成形します。薄く油をひいたフライパンで両面を焼けば完成です。手づかみ食べの練習にちょうどよく、冷凍保存もできます。中心までしっかり火を通し、熱すぎない温度に冷ましてから与えてください。
よくある質問
Q. ほっけはアレルギーの心配はありますか?
ほっけは食品表示基準で表示が定められている特定原材料28品目には含まれていません。ただし、魚全般はアレルギーの原因になる可能性がある食材です。ほっけはカサゴ目アイナメ科の魚で、英語名に「Atka mackerel」とあるものの、さばの仲間(サバ科)ではありません。初めて与えるときは、平日の午前中に加熱したものを小さじ1程度から始め、口のまわりの赤み・じんましん・嘔吐・下痢などの症状が出ないか様子を見てください。気になる症状が出た場合は自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。すでに他の魚でアレルギー症状が出たことがある場合や、家族にアレルギーがある場合は、与える前にかかりつけ医に相談してください。
Q. ほっけの開き(干物)を塩抜きすれば使えますか?
おすすめできません。干物は乾燥によって塩分が凝縮しており、塩抜きをしても赤ちゃんに適した塩分量まで下げるのは難しいためです。厚生労働省の資料では生後6〜11ヶ月の食塩相当量の目安は1日1.5g未満とされており、腎臓の機能が未熟な赤ちゃんにとって塩分のとりすぎは負担になります。離乳食には必ず塩を加えていない生のほっけを使いましょう。
Q. 冷凍のほっけの切り身を使ってもいいですか?
味付けや塩蔵のされていない生の冷凍切り身であれば使えます。冷蔵庫でゆっくり解凍してから加熱調理し、皮と骨を取り除いてください。ただし「塩ほっけ」「味付き」と表示のあるものは塩分が加えられているため避けましょう。解凍後の再冷凍は品質と衛生の面から避け、その日のうちに使い切ってください。
Q. 生のほっけが手に入りません。代わりになる魚はありますか?
ほっけは産地や季節によって生の状態では出回りにくい魚です。無理に干物で代用せず、通年手に入りやすいたら・かれい・ひらめ・鯛などの白身魚を使いましょう。これらは脂質が少なく、離乳食初期から使えるものもあります。ほっけならではのビタミンDやカルシウムは、しらす(塩抜きしたもの)やさけなど他の魚からも補えます。














